川日記

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zoom RSS 私が川魚販売を止める訳

<<   作成日時 : 2013/12/31 23:43   >>

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皆様、こちらのブログの長らくの放置申し訳ございませんでした。

長らく!?・・・すいません。また血圧が・・・・

気を取り直して私が川魚の販売を休止した理由について説明させていただきます。

まずは長い間当店の川魚ファンでいてくださった方達にはお詫びを申し上げたいと思います。
常連の皆様にはさぞかしがっかりさせてしまったと思います。
大変申し訳ございませんでした。

この件は説明を要すると思いますので、この機会に私の考えていることを書かせていただきたいと思います。

私が販売を止めるのはいくつか理由があるのですが、大きく分けると次の3つです。

1つは、現時点の規模ですと、労力に見合わないということです。
川魚の養殖は小さな土地でやるには非効率的です。
またこの事実は是非いろいろな方に知っていただきたいのですが、末端の単価や、希少性を売りにする商法に注目されがちですが、実際にそんなに需要はありません。

2つめは、法人を続ける上でののリスクが高すぎます。
現在の都道府県、あるいは市町村レベルでの指定種、これから際限なく増えていくであろう指定外来種等を考えると、将来的にマイナスイメージを持たれる可能性が非常に高いです。
会社の存続のためリスクを回避したいと思います。

最後は直接生息地を破壊する行為に物申したいためです。
これは非常に雑な保護団体や各役場に直接言わなければならないと思いますが、一括りに「販売業者」と受け取られれば聞く耳をもたないでしょう。
時間の無駄を省きたいので、いっそその肩書きをはずしてしまおうということです。
自分の気持ちの中で比率を把握している訳ではありませんが、これがメインだと思います。

こんなこともあろうかと、私は総合的に環境問題をやることが出来る会社も目指していたので、あながち軌道からそれている訳ではありません。(初期資本金少ないですが・・・)
画像

(移転前の住所は消してます。)
しかし個人的に趣味で飼育、繁殖は続けますので、興味がある方はご連絡下さい。ともに今後の保護増殖を考えましょう。
また、これまでいつも大切にうちの川魚を飼っていただいたお客様には、私のほうから連絡させていただきます。

さて、ここからは会社の方針を含めて、細かくお伝えしておきたいと思います。


オッケーフィッシュHPの「会社理念」にもございますが、

『私たちがいつも念頭に置いていることは、水生生物と間近に接することにより、昨今の日本の自然環境に関心を持ち続け、現行の制度や生物保護のあり方に対して、公の目線からではなく、一個人としての低い目線から、常に正しい判断ができる姿勢を保ちたいということです。
また、養殖⇒販売(=流通)という観点からも常に上記のスタンスをとり続けたいと思います。

 当社としましては、希少種の養殖は、公の法律や機関に任せきりではなく、私たちのような民間レベルでも、早急に進めるべきだと考えます。なぜなら、閉塞的な環境下での保護活動よりも、個体数の回復こそ第一課題であると考えるからです。私達は民間レベルでできることを追求してゆく姿勢です。』

これにつきましては全く気持ちは変わっておりません。販売に関すること以外はむしろ高まっております。

現在「希少種」とされているものは、大抵は「普通種」であったものです。そしてその「普通種」の生息地は今や住宅地や圃場整備、リゾート開発等により存在すらしていない場合も多く、すでにコンクリで固められた場所や住宅地になってしまった場所を、もとの状態に戻せというのは土台無理な話です。

理想的なのは今現在保全するべき場所は保全し、我々が破壊してしまった部分は今後共生ゾーンという形で除々に回復することだと思います。
ところが残念なことに生息地の消失が非常に早いので、現時点では非常に厳しい状況です。

もちろん各水族館や公共の施設などで系統保存をしていると思いますが、一つ一つの地方個体群レベル、さらに小さい地域の集団では対応不可能です。
また今後人員や施設増加ということになりますと、膨れ上がる国庫への負担から、この先なかなか世論の理解を得るのが難しくなってくると予想します。

ですので、そこを補う今後数十年あるいは数百年の保存水域として、個々人の池や敷地、水槽の中というのは極めて重要な意味を持つのではないかと考えます。(もちろん天然水域と連絡していてはいけません。)


アクアリウムという趣味はとても歴史が長く、飼育装置や水質検査の道具が非常に豊富であり、比較的大型の水槽が用意できる愛好家には系統保存も可能です。

また個人的な池を所有している方も多く、流出の危険さえなければ、積極的に「現在希少種とされてしまっている生き物」たちの繁殖まで狙う飼い方をしていただきたいと願ってます。

殖えすぎたものは、愛好家同士で分けたり、興味があるから飼ってみたいという方に有償であれ無償であれ譲渡すればよいと思います。

「希少種だから飼ってはいけない。」という発想は、いたずらに本来のあるべき生物の姿を曇らせて、興味や好奇心を否定することになり、結果としてその種の存続のためになってないと感じます。

今年は生体展示など何回かさせていただき、「これ捕ってきていいの?」とか「売っていいの?」という言葉を数多く耳にしました。
法的にはなにも問題ないものでしたが、まるで「触れてはならないもの」のような表現はとても気になりました。

もともと限られた生息域のみにいたものならばともかく、このように絶滅危惧種に指定されている時点で、世間一般の方たちに本来の身近な姿から、とても遠ざかった印象を与えてしまうのは非常に残念なことです。

少なくとも雑魚と呼ばれていた魚やゲンゴロウ、タガメなどの害虫扱いさえされていた水生昆虫は、絶滅危惧種に指定することにより、これ以上生息地を破壊するのを中止させ、これからどのように殖やしていくのかという生産的な議論がなされるべきであり、いたずらに危機を煽るのは逆効果です。

工事に次ぐ工事で一般種が希少種になる→希少種守れ運動がはじまる→希少種の啓発のための建物、団体などが乱立→いつの間にかはじめから貴重な存在になる。

私が恐れるのはこの構図です。

これは「絶滅危惧種」を煽りすぎた事による弊害とも言えます。

「そこらじゅうにいた。」とか「いやになるほど捕れた」という姿が本来の姿であるということは、前面に押し出すべきです。

人間という生物は他の生物との距離が開けば開くほど、知らなければ知らないほど、関心が無ければ関心が無いほど無意識かつ無頓着に他の生物の環境を破壊します。

とはいえ、「絶滅危惧種」のネームバリューは絶大だと思いますので、現在の指定の仕方にもう一工夫し、世間一般の方に、手の届かないイメージを先行させないことが必要なのではないでしょうか。

また、過剰にではなく、地域の財産として正確にこの効果を利用することは、一つの保護の選択肢であると現時点では考えます。


そこで懸念されるのが、放流行為です。在来種だからといって、また希少種だからといって天然水域に放つ行為は厳しく責められるべき行為です。

戦前、戦後など食糧問題がまだ深刻であった日本であればまだしも、平成の25年にもなって放流行為が否定されないのはおかしな話です。

放流の是非は本来ならもっと議論されてしかるべきですが、開発行為同様に旧態依然とした体制から脱却できないのだと思います。

自由な放流こそ今日本の生態系を脅かす根源であり、本来ならばこちらの方を法整備するべきです。
でなければ今後も各所で適当な放流は続くと思います。
またホンモロコなどに象徴されるように、野放図で従来の生態系に全く配慮がない町興しも続くでしょう。

恐らく省庁間のやりとりや、各自治体、各種団体への気配りから誰も声を上げられないと思いますが、私は放流禁止法のようなものを提案します。

放流行為はあくまで緊急措置であって、本来の資源管理とはかけ離れたやり方だと思います。そんなにやりたければ、わたしたちのように完全に閉鎖された私有地でやれば良いのです。


冒頭で述べました通り、残念ながら川魚の販売で利益を出すことは現時点で中止しますが、会社の方は相変わらず正社員2人、自己資本比率100%でやっていきますので、倒産することは無いと思います。

現在の会社の実体はエビブリーダーに近い状態ですが、将来的には環境問題全体を見渡せる大きな会社になりたいという志を持ってあきらめずに歩いていきたいと思います。

私は去年半年ぐらい病気であまり動けなかったので、少し仕事を離れていろいろなことをする機会を得ました。
そのおかげで私の知見がいかに狭くて浅かったかも良くわかりました。

気負いすぎて、少々行き過ぎた発言も多いのですがどうか今後とも暖かく見守っていただけたら幸いです。

長々と最後までお読みくださり誠にありがとうございました。
本年同様来年も変わらぬご愛顧を頂けますようお願い申し上げて、歳末のご挨拶とさせて頂きます。

株式会社オッケーフィッシュ代表 中村陽一

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
久方ぶりにお邪魔しましたらこのメーセージを拝見しました。環境の悪化による淡水魚の現状ならびに行政の現状など考えると仰るとおりです。環境を元に復するのも大切ですが禁止一辺倒の淡水魚行政は如何なものかと思います。ぜひともご意思を貫かれる事を願っております。
たもん 
2014/01/25 22:59
たもん様
コメントありがとうございます。
もちろんそのつもりでございますし、私の個人的系統保存をやめるつもりは全くございません。
そればかりか、文章にもございますように「積極的に水槽内、開放の可能性がない水域での飼育及び繁殖を推進する立場」を確立するための販売停止でございます。
当然、禁止一辺倒の淡水魚行政には反対ですし、意思も曲げるつもりはありません。
しかし、手段は良く考え、感情的にならず、粘り強く抗議するためにはどうしても販売利益を出す「川魚販売業者」の肩書きは外さざるを得ないとの判断があります。
どうかお察しいただけるとありがたく思います。
ただ、もし人違いであれば大変申し訳ないのですが、同じ名前の方が先日のミヤコ事件の際に、ある方にツイッター上で抗議されているのを拝見しました。こちらの件に関しましてはかなり不思議な出来事(完全に味方の方に抗議をしておられていました。)でしたので、もしも同じ方でしたら、電話(必ず中村をお呼び出し下さい。スタッフには淡水魚の知識がありません。)、メール等でもご連絡いただければ、詳細をご説明いたしますが・・・
人違いでございましたら、大変申し訳ございません。お許し下さい。
okfish中村
2014/01/26 12:34
ご返信ありがとうございます。
そうかもしれませんね。私は機会あるごとにおかしな規制より愛好家に許認可制でもいいから飼育や繁殖を認め絶滅対策の一助にすべきと言っています。当方のアドレスは tamon2011@hotmail.co.jp です。捨てアドですがよろしければご連絡ください。
たもん
2014/01/26 19:58

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