ふじみ野市産業祭り2010その7各論編~マゴイ

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No!マゴイ!No!

さて、今回ものっけからテンション高めなのは、これが心の叫びなのです。

Enough! Carp! Enough!

でも構いません。それほどコイは放流されすぎです。

昔の偉い人も「放流はコイに始まりコイに終わる」とか言ったとか言わないとか。

先日もニュースで六郷用水を復活させようみたいなやつで、錦鯉とコイの巨大なぶくぶくに太ったやつが用水路を泳いでいました。

私などから見れば美観のかけらもない実に浅はかな生態系の復活なのですが、やはり大きな魚がいると多くの人にとってはわかりやすい絵になってしまいます。

水路を覗き込んだときにお年寄りでも大きな魚はよく見えますし、小さなお子様もすばやい小魚よりは大きくて色の付いたものの方が受けが良いに決まってます。カップルや夫婦でも会話がはずむでしょう。

私だって幼稚園ぐらいだったら、きっと喜んだに違いないと思いますし、小学生のときなんて巨ゴイ釣り談義したり、釣堀に入り浸っていたわけですからまず間違いなく食いついたはずです。

正直、今の東京に用水路を復活させるわけですからすばらしい発想なんです。というかじゃんじゃん復活して欲しいです。

しかしせっかくそこまでいったのなら、コイはほどほどにしておいて、イシガイいっときましょう!マツカサいっときましょう!ヤリタナいっときましょう!ついでにミヤコもいっちゃて下さい!みたいなのりで昔の東京の用水路の主役達にも焦点をあてていただきたいのです。

まあそこまでいってしまうと今度は埼玉県の某用水路のように外来種あり国内移入種あり、それを大切に保護する団体ありみたいななんでもありな無法状態を想像してしまい非常に暗い気持ちになるのですが、「放流」自体がなぜか非常に良いことのようにとらえられております現在の状況下では、非常に無念ではございますがコイぐらいで済ませるのが無難かもしれません。

さて非常に前置きが長くなってしまいましたが、ふじみ野シリーズ「マゴイ」やっていきます。

本当は数の少ない魚だが、養殖と放流によりどこでも見られる一般種

少ない文章からでも攻撃的小宇宙を感じます。

今や特に公園の池等、人の手が入っている水域にはどこを見てもコイだらけです。どいつもこいつもコイ!コイ!コイ!そんな状態です。

そんな事ばかり言っていると、私がコイが嫌いなのかと勘違いされそうですので一応言っておきますが、私はコイは大好きです。ただ如何せん居すぎます。本来の生息密度を大きく越してしまっています。

本来の生息密度というと大げさですが、基本的にはこのようにメーター級になる大型雑食魚が、比較的小さな水域で多数生息してしまう場合には非常に生態系が単調になります。というか破壊されます。

事実コイは淡水二枚貝類を含む貝類や沈水植物もよく食べる為、アメリカ等では非常に警戒されています。
雑食性の大型淡水魚のニッチが以外に少ないためとも思いますが、おなじみ北米の強豪達の中で恐れられるとはたいしたものです。

日本の魚が北米で猛威を振るうとは少し想像しがたいのですが、実は現在のコイは日本のコイではないのではないかというのが通説です。

在来種はよく言う「野ゴイ」というのがそれなのですが、いわゆる「大和ゴイ」と呼ばれていた体高が高くなる個体は大昔には日本におらず体高の低くて丸太のようなタイプが在来種と呼ばれております。

外来種といいましても「大和ゴイ」は恐らく大和地方の養殖ものでしょうから相当古い時代から大陸からきたものと思われます。ちなみに現在の外来生物法の定義では明治以降が一応の定義であるらしく、これに照らすなら余裕の在来種です。

私の経験ですと、50センチ以上あるような大型のコイに関しましては、荒川水系に関しては確かに2つのタイプがあったように思えます。

背中のあたりが大きく盛り上がるタイプと頭から尻尾まであまり変化がなく横に少しボリュームがあるタイプです。

また釣り人の中にもこの辺に言及する方がいらっしゃいましたが、お恥ずかしい話ですが当時の私は完全に環境による変異だと思い込んでいました。

後から考えてみると、前者のタイプはメータークラスでも都市部の小河川の淵でも釣れましたが、後者のタイプは40センチぐらいでも下流部の非常に川幅が大きくなったところでしか見た記憶がありません。

最近ではコイ釣りはしていませんし、養殖物しかみていませんが、確かに大きい個体でも多少の背っぱりといいますか、盛り上がりがあります。

荒川下流域では比較的「野ゴイ」タイプを見た気がしていたのですが、現在言われている説では大昔からいる在来のコイはほんの一部の水域でしか見られないそうです。

つまり私が見てきた「野ゴイ」は比較的体高の低い外来種、あるいは在来種と外来種の雑種の中で比較的在来種の表現が出ていたものなのかもしれません。

去年は養殖のコイを商品として扱わせていただいたのですが、小さいうちから比較的ヒレが赤っぽい個体や体が他のものよりブルーだったり黒かったりで非常に個体差がありましたが、体の形はあまり差がなかったので、大陸起源のものが種だと思います。

またいわゆるドイツゴイの血も入っていたようで、鱗がすべて大きな感じの変わったものもいましたが、私は「ドラゴン」と勝手に名づけていましたが、エビ担当でさえ「かっこいい」といわせる名魚でした。

ただこの品種改良まで話が及びますと、当然錦鯉が出てくるのですが、この辺の品評につきましては私が勉強不足で能書きがいえないのですが、素人的感想から言わせて貰いますと起源がどうであれ、コイという大型で長寿な魚をあそこまで色彩豊かな魚にするのは想像を超えております。

まさに日本が誇る「芸術」ではないでしょうか?

ゴールドが付く魚は多いですが、本当に金箔を貼ったような魚はコイだけでしょうし、バイカラー、トリカラーのメリハリをあのレベルまで昇華するのはほとんど神の領域に感じてしまいます。

以前石油王みたいのが来て、有名な錦鯉の養殖家の池の魚をまるごと買って行ったなどと嘘臭い話を聞いた事がありますが、確かに錦鯉の美しさは世界共通のものだと思います。

相当長くなってきましたが、興奮しすぎてすっかりコイヘルペス問題をすっかり忘れておりました。

現在、ほぼすべての県で感染が確認され完全に蔓延している状態です。

これから本気で防疫ということになれば水域を越えて工事現場から工事現場へ移動する河川改修工事に使った重機や、河川水に浸かったすべての物や人間も消毒しなければならなくなります。

ウィルスなので、宿主がいなければ増殖できませんが、数日ならば水の中でも存在できるので「本気で防疫」という事になればそれこそ鳥インフルや口蹄疫なみの大変な作業です。

現実的考えますと天然水域においてはコイヘルペスとコイは、もはやインフルエンザと人間のようなどちらかというとウィルスに負けない免疫作りという方向で論議すべきと思います。

現在もコイヘルペスの問題を続かせるには、続く事によって利権が発生する団体や組織があるからに相違ないと勘繰らずのはおれません。いってみれば「コイの天下り」です。

そんな訳でコイというのは放流問題とコイヘルペス問題が現在非常に大きな問題といえそうですが、飼育魚としては良く慣れ、飼いやすく申し分ない魚です。申し訳程度なのですが以前登場しておりますが写真をのせたいと思います。

ドラゴンタイプ
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透明鱗
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産業祭シリーズ、次回は「タモロコ」らしいです。ほどほどにしておこうと思います。
















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