ブルーギルはいい魚です。

南湖を巡回、外来魚を卵から駆除 産卵場マップを作製
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100305-00000006-kyt-l25

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今日はタケ君のお題「泥底が似合う魚」をやろうと思ったのですが、こんな記事を読んでしまった以上また書かずにはいられません。

現在の琵琶湖の状況をみると、駆除をするのは妥当な処置なのですが、多くの日本人にブラックバスやブルーギルが悪い魚のように思われてしまっているのが、はなはだ残念な結果です。駆除の8割がブルーギルだそうで、今回はこの魚を中心に語りたいと思います。

本当にタイムリーなのですが、昨日書庫を整理しておりましたところ、すばらしい本を見つけました。
これです。
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早速ブルーギルのページを開いてみましょう。
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右のページには静岡県一碧湖のほとりにすばらしい石碑が写っています。(今はないでしょうねえ。)
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この本には実につっこみどころが多く、どこからつっこんだらいいのか皆目検討がつきません。

まずはじめにブルーギルの見出し(はじめの写真)「いずれは北海道から九州まで分布する未来釣魚」これにはびびりました。

「予言の書」かと思いましたよ。

この本は文章は1魚種ないし数種につき「学」、「釣り」、「魚」、「食」の4章よりなり、見開き、写真、挿絵つきで非常に面白い本です。

まず「学」より

「わが国へは1960年に皇太子訪米の折、シカゴ水族館から贈られたものを持ち帰ったもので、その後、各地に放流、殖えている。」

この文章からうかがえることは、各地に放流したのは個人の愛好家やペット投棄ではなく、水産関係が多いに絡んでいるということでしょう。

「魚」より

「アメリカではブラックバスの増殖のエサとして扱われているから気の毒でならない。日本に移植されたブルーギルは立派な釣り対象魚。しかも珍しい外来魚として希少視されるのだから釣られても浮かばれるというものである。」
この文書いた人浮かばれませんね。気の毒でならない。

「食」より

「釣っても食べるよりは、水槽で飼ってた方が楽しくなる魚である。」
全く同感。こいつらは飼うと楽しい。昔、牛久沼のを食ったがまずくて食えなかった。

この本のブルーギルについては非常に共感するところが多く良く出来た内容です。この頃のブルーギルはとても未来の可能性に富んだ有益な魚で、本の内容も堂々として私は好きです。

さて、これらの内容を頭に入れて現在の記事に目を通してみましょう。もう完全に悪者です。死ねば死ぬほど良い感じです。まさに人間のエゴ。ブルーギルに決して罪がないことがわかります。

以前このブログのコメントでブラックバスの駆除を強いられるお子供さんを持つ親御さんからコメントを頂いた事がありました。

私はもし同じ状況であればきっと子供をボイコットさせるでしょう。バス、ギルは放流した人間が悪いのであり、駆除は生態系と今までのいきさつを理解し、十分情緒が安定した大人がやるべきです。

単純に「この魚は他の魚を絶滅させてしまう悪者だから殺してしまわなければならない。」程度の説明で駆除を行うならば根本的にはなにも解決しないでしょう。

生態系を破壊すると言う意味では護岸工事や何も考えないホタルやサケの放流も同列の行為として論じられるべきです。ただ違うのはバスギルは国が手を引いたあとも釣り業者や釣り団体が大々的に放流を繰り返したその結果です。

現在の外来生物法は釣り愛好家や飼育愛好家にばかり責任や規則を押し付けて、国側の反省が皆無です。責任を転嫁したいのではないかという気までしてしまいます。

確かに当時環境省なるものも存在しなかったし、食糧事情もあったのだから、その辺は堂々と主張すれば良いと思います。

しかし、カミツキガメや毎年あちこちで見つかるピラニアやガーなどは愛好家由来で我々の業界も、もっと反省が必要なのですが、どうしてもこの外来生物法というものは身内の罪を隠し、我々末端に責任と規制を押し付けているようで怒りを禁じえません。

外来種を駆除すべきなのは全く同意しますし、手伝っても良いと思いますが、まるで魚を悪者のようにしてしまう今のやり方では賛同しかねます。

悪いのはそこの地域に放流した人間と、放流という行為自体であるべきで、それはなにも外来種だけでなく、国内移入種であってもほぼ同様に悪い事だという説明が出来ないのなら、今の環境省はむしろ害省といってさしつかえないと思います。駆除すべきです。

最後に一言「ブルーギルはいい魚です。」またいつか気兼ねなく飼育出来る日が来る事を信じます。






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