チチブ&ヌマチチブ

タケ君が次のブログは「ボス、日淡の濃厚なやつお願いします。」とのことですので、彼がせっかくの休みをつぶして捕ってきたヌマチチブーと私が3年ぐらい飼い込んでいるチチブーの違いについて語ってみたいと思います。
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さて主な淡水域にはこの属には3種いるとされております。最後の3種はナガノゴーリ(本当はナガノゴリ)といいまして、申し訳ないことに飼ったことがないのでわかりませんが、ヌマチチブーの亜種との見方もあるらしいのできっとゴリラな奴に違いありません。ちなみに南西諸島にしかいないらしいので、常温飼育は無理でしょう。ただ藻類を結構食べると山渓の図鑑に書いてあった気がするので、もしかしたら本当のゴリラように実はおとなしいのかもしれません。いつか会いに行きたいです。

そんなわけで今回はナガノゴリ以外の2種のちがいに焦点を当てていきます。
一応検索図鑑などによると胸鰭のオレンジの線、胸鰭の根本の色、頬の斑点と位置、体側中央の暗色縦帯などがポイントとされていますが、実は普通のいわゆるガサという遊びでとれるものはほぼヌマチチブーとみて良いでしょう。

といいますのもチチブーの生息域はかなり海よりの河口付近あるいはそれにつながる漁港のような海なので、一般の淡水下流、中流域で捕れるものはほぼヌマチチブーとみて間違いありません。

私が知る同一河川内に2種が存在する場合も、・ヌマチチブ:中流淡水域~潮間帯・チチブ潮間帯~海と大体すみわけをしています。

つまりタケ君の採集場所淡水域石の下=ヌマチチブでほぼ解決です。チチブーは大体カキが出てくるような潮間帯下流部から出現します。
まだ若かりし頃私はダボハゼを捕らえる度に胸鰭の根本をチェックして本当のチチブを探したものですがまるで見つかりませんでした。

そういえば、はじめて本当のチチブに遭遇したのは、河口で天然ノリを捕っているおばさんの横でした。
「そうして何をとっているんだい?」という気さくなノリおばさんは、その後私のアドレナリン全開のノリノリチチブト-クの被害者になってしまいました。合掌。

つまり採集場所を頭に入れておけば、大体予想がつき、その上で上記の項目をチェックしていくのですが、ほぼ胸鰭と体の色でわかります。

ただ海の近くになるとシモフリシマハゼやアカオビシマハゼなどの同属も出てくるのですが、模様等で比較的判別が楽です。

それではうちにある写真で見ていきます。
まず胸鰭を比べてみましょう。まずチチブです。
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胸鰭基部の色は明るい黄色です。採集時には白っぽく見えるときもあります。しかし黄色の部分の中に線が入る事はありません。さらに頬の白いそばかすは頬の部分に限定され、非常に密です。

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こちらはタケ君が獲ってきたヌマチチブです。少しわかりにくいかもしれませんが、黄色の中にはオレンジ色の線が入ります。白いそばかすは体の方まであります。

上からも見てみましょう。チチブです。
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ヌマチチブです。
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実は上のチチブは真夏バージョンなので本来ならもう少し暗い色をしています。注目は頭部の白点の入り方です。
季節や保護色により体色や模様がとても変わりやすいのですが、全体的にはまだらが体まであればヌマチチブ、体側がすっきりしていればチチブとみてよいでしょう。
普通に網から上げるとわかりづらいのでプラケースなどで見たほうが良いです。

ヌマチチブ若個体。体側などをみるとチチブのように見えなくもない。
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梅雨時のヌマチチブ

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冬のチチブ

まとめるとこんな感じです。
①採集場所
②胸鰭基部の黄色部の線の有無
③頭部白点の入り方
④体側の模様
これらを念頭に置き採集すると恐らく2cmぐらいでも区別がつくと思います。

チチブとヌマチチブの区別がついたところでなにも得する事はありませんが、なにか強くなったような気分になれます。
この写真のチチブは同一個体で、うちに来てもう3年になります。(ブーといいます。)昔飼ったトウヨシノボリは8年生きましたのでまだまだ長く付き合えそうです。このタイプは見かけによらず非常に長寿なのでペットには最高だと思います。

ちなみにコミュティータンクには最低な魚です。だけに親近感がわくのでしょうか。



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